ウェブサイト運営の効果測定に必要な指標
ウェブサイトの運営において、どれだけの効果が出ているかを知ることは非常に重要です。そのためには、Googleアナリティクスなどの分析ツールを使って、いくつかの指標を把握する必要があります。
1. 表示回数
表示回数は、ページが何回表示されたかを示す指標です。例えば、あるページが「500回表示された」とした場合、そのページは500回開かれたことになります。ユーザーが同じページを何度も開けば、その回数分が加算されます。つまり、表示回数は、ユーザー数とは別にカウントされます。
例:
- ページA: 500回表示
- ページB: 1,200回表示
2. アクティブユーザー
アクティブユーザーは、一定期間にサイトやアプリを訪れたユーザーの数を指します。例えば、1ヶ月間に「300人のアクティブユーザー」が訪問した場合、その300人は実際にサイトを訪れたユニークユーザーの数です。
例:
- 日別アクティブユーザー(DAU): 50人
- 月別アクティブユーザー(MAU): 300人
3. アクティブユーザーあたりのビュー
アクティブユーザー1人あたりが閲覧したページの数です。例えば、300人のアクティブユーザーが合計で1,500ページを閲覧した場合、アクティブユーザーあたりのビューは「5ページ」となります。
計算例:
- 合計表示回数: 1,500回
- アクティブユーザー数: 300人
- アクティブユーザーあたりのビュー: 1,500 ÷ 300 = 5ページ
4. アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間
アクティブユーザー1人あたりがサイトで過ごした平均時間を示します。例えば、300人のアクティブユーザーが合計で15,000分を費やした場合、アクティブユーザーあたりのエンゲージメント時間は「50分」になります。
計算例:
- 合計エンゲージメント時間: 15,000分
- アクティブユーザー数: 300人
- アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間: 15,000 ÷ 300 = 50分
5. イベント数
サイト内でユーザーが行ったアクション(クリック、フォーム送信、動画再生など)の回数です。例えば、イベントが「2,000回」トラッキングされている場合、ユーザーはサイト内で2,000回のアクションを行ったことになります。
例:
- クリック数: 1,000回
- フォーム送信: 500回
- 動画再生: 500回
- 合計イベント数: 2,000回
6. キーイベント
特に重要なアクション(購入、登録など)をカウントする指標です。オンラインショップで「100回の購入」があった場合、その「100回の購入」がキーイベントとしてカウントされます。
例:
- 購入イベント: 100回
- 登録イベント: 50回
7. 合計収益
サイトで得た売上の合計金額を指します。オンラインショップで「売上が10万円」だった場合、その金額が「合計収益」として表示されます。
例:
- オンラインショップの売上: 100,000円
- 広告収益: 20,000円
- 合計収益: 120,000円
これらの数値を元に分析することで、どのコンテンツが人気があるのか、ユーザーがどれだけ関与しているのか、そしてビジネスの成果がどれくらい出ているのかを把握できます。
新規ユーザー数とは?
「新規ユーザー数」は、指定した期間内に初めてサイトやアプリを訪れたユニークなユーザーの数を指します。これによって、どれだけ新しい訪問者がサイトに来ているかがわかります。
特徴:
- 新規ユーザー数は、その期間内で初めてサイトにアクセスしたユーザーだけがカウントされます。
- すでに過去に訪問したことがあるユーザーは、新規ユーザーとしてカウントされません。
例:
もし、1ヶ月間に「100人の新規ユーザー」が訪れた場合、その100人はその1ヶ月間で初めて訪問したユーザーになります。
表示回数とユーザー数(アクティブユーザー)の違い
表示回数とユーザー数は、似ているようで異なる指標です。
- 表示回数: ページが何回表示されたかを示します。ユーザーが同じページを複数回開くと、表示回数が増えます。
- ユーザー数: ユーザーが訪れた「ユニークな数」を示します。同じユーザーが何度もページを開いても、そのユーザーは1回としてカウントされます。
例:
- 表示回数: あるページが「500回表示された」とした場合、そのページが500回ロードされたことになります。
- ユーザー数: そのページを訪れた「50人のユーザー」がいる場合、その50人がユニークユーザーとしてカウントされます。
「アクセス数」とは?
「アクセス数」とは、一般的にサイトやページへの訪問回数を指します。具体的には、表示回数(ページビュー)に相当します。
ただし、表示回数とユーザー数(ユニークユーザー数)の両方を合わせて「アクセス数」と呼ぶこともありますが、厳密には以下のように区別されます。
- 表示回数(ページビュー): ページが何回表示されたかを示す数値。1人のユーザーが同じページを複数回訪問した場合、その回数もカウントされます。
- ユーザー数(ユニークユーザー数): サイトを訪れたユニークなユーザーの数。同じユーザーが何回訪問しても、1回としてカウントされます。
例:
- 表示回数(ページビュー): サイトに「1,000回アクセスがあった」とすると、そのページは1,000回表示されたことになります。1人のユーザーが何度も訪問しても、回数分カウントされます。
- ユニークユーザー数: 1,000人のユーザーが訪問した場合、そのサイトにアクセスしたユニークなユーザー数は1,000人です。
これらの指標を把握し、サイトのパフォーマンスを評価することで、マーケティング戦略を効果的に最適化できます。