プログラミングの裏側
北海道は帯広生まれS2Lスタッフの陽葵(ひなた)です。プログラミングをしていると、「思っていたよりも作業に時間がかからない」と感じることがよくあります。実際、作業そのものは予想以上にスムーズに進んでいるのに、なぜか全体の作業時間が長くなってしまう・・・
それは、「下調べ」に多くの時間を費やしているからなんです。プログラミングにおいて、必要な情報を探したり、最適な方法を見つけたりする時間こそが、最も時間を消費する部分なんです。この「下調べ」は、実際の作業の効率を上げるために非常に重要なステップなんですよね。
下調べの重要性
プログラミングを始めるとき、最初に思うことは「どのように実現するか?」ということなんです。しかし、アイデアが決まったらすぐにコードを書き始めるわけではありません。まずは、自分がやろうとしていることに関する情報を集めます。
- どんなライブラリやフレームワークを使うべきか?
- そのライブラリやフレームワークの使い方はどうか?
- 過去に同じようなことをやっている人はいるか?
これらの疑問を解決するために、インターネットで調べたり、ドキュメントを読んだり、他の人のコードを参考にしたりします。この「下調べ」が予想以上に時間を要する部分で、やり方や考え方を一から学ぶ必要がある場合もあるんです。
トライアンドエラーで改善されていく
プログラミングは、まさに「トライアンドエラー」の繰り返しなんです。最初に書いたコードが必ずしも完璧なものになるわけではなく、エラーが発生したり、想定通りに動かないことがほとんどなんですよね。そのたびに、エラーメッセージを読み解き、原因を突き止め、再度修正します。
このプロセスの中で、どんどんコードは改善されていくんですよね。最初は時間がかかるかもしれませんが、次第に自分のやり方や考え方が洗練され、作業は速くなり、エラーの数も減っていきます。プログラミングは、実行していく中で少しずつ自分のスタイルを確立していくものなんです。
プログラミングは「作業」ではなく「学び」の連続
プログラミングをする中で、作業そのものは比較的短時間で済むことが多いんですよね。でも、それに至るまでにどれだけ調べて、考えて、改善を繰り返したかが大切なんです。まさに「学び」の連続とも言えるこのプロセスこそが、プログラミングの醍醐味なんですよね。
最初は手間に感じるかもしれませんが、このプロセスを繰り返していくことで、次第に効率的に問題を解決できるようになり、最終的には「コードを書くのが楽しい」と感じるようになるかもです。
プログラミング作成時の工程
プログラミングはコードを書くことではなく、以下のような工程を踏むことで成り立っています。
1. 要件定義
何を実現したいかを明確にします。このステップでは、クライアントやプロジェクトの目的を確認し、必要な機能や仕様を具体化していきます。
例:どのデータを管理するか、ユーザーは何を操作するのか、どのような出力が必要か、など。
2. 設計
プログラムの構造や機能をどう組み合わせるかを考えます。
- UI/UXデザイン: ユーザーがどう操作するかを考えたインターフェースの設計。
- データベース設計: データの保存方法や関連付けを決定。
- プログラム設計: ロジックの流れやクラス、関数の構成を考える。
3. 下調べ(リサーチ)
この段階で必要なツールやライブラリ、フレームワークを選定します。また、似たような問題を解決した事例や、公式ドキュメントを参考にするのもこのフェーズです。
4. プロトタイプの作成
簡易的なサンプルコードや画面を作り、イメージを形にしていきます。この段階では、細部の実装にこだわらず、動作確認や方向性の検証を目的とします。
5. 実装(コーディング)
設計に基づいて、実際にコードを書き始めます。ここがいわゆる「作業」の部分なんですよね。記事で説明したように、トライアンドエラーを繰り返しながら、コードを改善していきます。
6. テスト
作成したプログラムが正しく動作するかを検証します。
- 単体テスト: 個々の機能が正常に動作するか。
- 結合テスト: 複数の機能が連携して問題なく動作するか。
- ユーザーテスト: 実際のユーザーの操作を想定したテスト。
7. デバッグ
テストで発見したエラーや不具合を修正します。このステップでは、エラーメッセージやログを活用して原因を突き止め、再度修正する作業を行います。
8. レビュー
チームメンバーやクライアントと完成品を確認し、最終的な修正を加えます。この工程で、視点の違いから新たな改善点が見つかることも多いです。
9. 納品
完成したプログラムをクライアントや運用環境に展開します。
10. 保守・運用
納品後も、プログラムの不具合や改善点に対応します。機能追加や仕様変更が必要になる場合もあり、プログラミングは常に進化していくものなんですよね。